【6月6日 AFP】ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領は5日、関税の発動回避を目指して行われたメキシコとの協議について、進展はあったが、とうてい十分とはいえないと述べた。トランプ氏は南の隣国で主要な貿易相手国でもあるメキシコに対し、米国への不法移民の流れを食い止めない限り、関税を発動すると警告している。

 最新のデータによると、米南部の対メキシコ国境で拘束された移民の数は、2006年以来最高水準に上っており、トランプ氏の5日夜のツイッター(Twitter)への投稿によれば、協議は6日に再開される。

 トランプ政権は5日の協議に先立ち、ここ数か月間にメキシコを縦断し米国境へ向かってきた何十万人もの不法移民の取り締まりという難題をメキシコ政府に提示していた。

 トランプ氏は訪問先の欧州から、「進展はあったが、とうてい十分とはいえない!」とツイートした。

 合意に至らない場合には、トランプ氏が先週発表した関税が11日に発動するという「理解の上で」、6日にさらなる協議が行われる。

 米国はまずメキシコからの全輸入品に5%の関税を課した後、10月まで徐々に引き上げ、最高で25%とする方針を示している。(c)AFP/Paul HANDLEY