【6月7日 Xinhua News】ソフトバンクグループは4日、保有する中国の電子商取引(EC)大手、アリババグループの株式の一部を売却する取引に関連し、約1兆2000億円の税引き前利益を2019年度第1四半期(4~6月)の連結決算に計上すると発表した。

 アリババ株の売却については、2016年6月に投資家と合意しており、すべての決済が今月完了した。決済後の持ち株比率は約29%から26%に下がるものの、筆頭株主の立場は変わらない。

 ソフトバンクグループは2016年に金融派生商品(デリバティブ)取引を通じてアリババ株の一部を売却し、英半導体設計大手ARM(アーム)の買収資金を調達。10月には、サウジアラビアの政府系ファンドと資産規模1000億ドル(1ドル=約108円)のハイテク投資ファンド「ソフトバンク・ビジョン・ファンド(SVF)」を共同で設立した。

 グループの2018年度の売上高は9兆6022億円、純利益は1兆4111億円。2019年度の業績予想は発表していない。(c)Xinhua News/AFPBB News