【6月6日 AFP】デンマークで5日、気候問題や福祉問題、移民問題が争点となった総選挙の投開票が行われ、野党・社会民主党が勝利した。

 過去18年間のうち14年間政権を握って来たラース・リュケ・ラスムセン(Lars Lokke Rasmussen)首相率いる自由党が敗北した一方、社会民主党が得票率25.9%で第1党に躍り出た。開票率100%で、中道左派陣営は定数179議席のうち91議席の過半数を獲得。

 ラスムセン首相率いる自由党は2015年の総選挙から約4ポイント得票率を伸ばし23.4%となったが、中道右派陣営は75議席しか獲得できなかった。

 次期首相には社会民主党のメッテ・フレデリクセン(Mette Frederiksen)党首(41)が就任する公算が大きい。

 2011年から2015年にかけて政権を握っていた社会民主党は、今回の総選挙で勝利すると広く予想されていた。24歳で政界入りを果たしたフレデリクセン党首のリーダーシップの下、社会民主党は移民問題に対する姿勢を変え、昨年以降厳しい政策を提案している。(c)AFP/Johannes LEDEL