【6月6日 AFP】UEFAネーションズリーグ(UEFA Nations League 2018-19)は5日、準決勝がポルトガル・ポルト(Porto)で行われ、ポルトガルはクリスティアーノ・ロナウド(Cristiano Ronaldo)の3得点でスイスに3-1で勝利し、決勝に駒を進めた。

 ポルトガルを率いるフェルナンド・サントス(Fernando Santos)監督は試合後、キャリア53回目のハットトリックを達成したロナウドを「サッカーの天才」と称賛した。

 ロナウドの直接FKで先制したポルトガルは、その後もPKを獲得し、リードを2点に広げるチャンスを手にしたと思われた。

 しかし、ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)判定の結果、フェリックス・ブリッヒ(Felix Brych)主審は当初のジャッジを覆し、前の場面でポルトガル側にファウルがあったとしてスイスにPKを与えた。これをリカルド・ロドリゲス(Ricardo Rodriguez)が成功させ、試合は振り出しに戻った。

 物議を醸すVAR判定で我慢を強いられたポルトガルだったが、ロナウドが試合終了間際の2分間で2ゴールを挙げる活躍でチームを勝利に導き、予想通り主役となった。

 サントス監督は「2003年に私はロナウドがプレーしていたチームの監督を務めていたが、その時点で彼がどう成長していくのか目に浮かんだ」「彼は天才。世の中には絵画や彫刻の天才がいるが、彼はサッカーの天才だ!」とコメントした。

 一方、敗れたスイスのヴラディミル・ペトコヴィッチ(Vladimir Petkovic)監督は、「ポルトガルを祝福する。彼らは試合巧者だった。最後にゴールを決め、それが違いを生んだ。4本のシュートで3点を奪った」と話した。

 スイスを下したポルトガルは9日の決勝で、イングランドとオランダの勝者と対戦する。(c)AFP/Kieran CANNING