【6月11日 東方新報】中国国家統計局と国連経済社会理事会(UN ECOSOC)は、浙江省(Zhejiang)の杭州市(Hangzhou)にビッグデータ研究所を設置すると発表した。上海市でこのほど開かれた、中国と国連による統計力開発成果に関する会議で明らかにした。中国国際放送局(CRI)が報じた。

 国家発展改革委員会副主任を務める国家統計局の寧吉喆(Ning Jizhe)局長と国連の劉振民(Liu Zhenmin)事務次長は、関連の協力意向書に調印した。

 劉事務次長は、「ビッグデータは国連の持続可能な開発のための『2030アジェンダ』の実現に協力することができ、重要な意義がある。とりわけ、ビッグデータの開発力に乏しい多くの発展途上国にとって、世界のデータ革新へ参与することに役立つだろう。杭州のビッグデータ研究所は今後、発展途上国を対象にしたビッグデータ活用に関する国際養成プログラムを実施していく」と述べた。

 寧局長は「現在、中国は6つの面から統計活動においてビッグデータの活用を進めている。従来のデータの補足、各種データの統合、現代のインターネット情報技術の統計法の充実化、国際協力の促進などが挙げられる」と強調している。(c)東方新報/AFPBB News