【6月5日 AFP】カナダの先住民族ミクマク(Mi'kmaq)の女子高校生がクラスメートたちとミクマク語でカバーしたビートルズ(The Beatles)の名曲「ブラックバード(Blackbird)」が、インターネット上で話題になっている。この曲を作ったポール・マッカートニー(Paul McCartney)さんも称賛した。

 マッカートニーさんが市民権運動に触発されて作った「ブラックバード」は、1968年にリリースされたアルバム「ザ・ビートルズ」(通称 ホワイトアルバム White Album)に収録された。

 カナダのノバスコシア(Nova Scotia)州エスカゾ二(Eskasoni)のエマ・スティーブンス(Emma Stevens)さん(16)は、消滅の危機にひんしている世界の先住民族言語への関心を高めるため、教師らの助けを得てクラスメートたちと一緒にアコースティック・バージョンの「ブラックバード」をミクマク語でカバーした。

 優しいアコースティックなカバーバージョンは、動画投稿サイト「ユーチューブ(YouTube)」に投稿されると、瞬く間にインターネット上で広く共有され、再生回数は50万回を超えた。

 マッカートニーさんは最近、米ケンタッキー州レキシントン(Lexington)で開いたコンサートで、「カナダの女の子が作ったすごいカバーバージョンがあるんだ。ユーチューブで見られるよ。彼女のネーティブの言語で歌っている。本当にクールなんだ」と観客に語っていた。

 ジャスティン・トルドー(Justin Trudeau)首相もツイッター(Twitter)で「チェックしてみて」とフォロワーに呼び掛けた。