【6月5日 AFP】ドイツ・ブンデスリーガ1部、バイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)のカール・ハインツ・ルンメニゲ(Karl-Heinz Rummenigge)社長は4日、MFハメス・ロドリゲス(James Rodriguez)の買い取りオプションを行使しない意向を明かした。同選手が残留を望まなかったことが理由だという。

 27歳のロドリゲスは2017年、スペイン1部リーグのレアル・マドリード(Real Madrid)からローン移籍でバイエルンに加わり、その契約内容に買い取りオプションが含まれていた。

 しかし、ルンメニゲ社長はドイツメディアに対し、「今シーズンの終了前にロドリゲスが私のところにやって来て、買い取りオプションを行使しないよう求めてきた。そのため今回の決断を下した」と語った。

 またルンメニゲ社長は「彼の意思に反する形でオプションを行使するのはナンセンスだ」「先発の座を約束できないのであれば、4200万ユーロ(約51億円)の移籍金で選手を獲得し、それに見合うだけの給料を支払うべきじゃない」と話し、「ここでは彼の出場機会は保証されていない」「個人的には残念に思う」と続けた。

 現役時代は西ドイツ代表のFWとしてプレーしたルンメニゲ社長は、ロドリゲスについて「素晴らしいクオリティーを持っている」と評しながら、同選手の「ファン」だと述べた。

 バイエルンで67試合に出場したロドリゲスは、15得点20アシストを記録。ニコ・コヴァチ(Niko Kovac)監督が就任した今季は傑出したパフォーマンスを見せる時もあったが、出場機会に恵まれないことも少なくなかった。

 レアルでも居場所が残されていないとみられるロドリゲスは、イタリア・セリエAのナポリ(SSC Napoli)への移籍がうわさされている。

 ナポリを率いるカルロ・アンチェロッティ(Carlo Ancelotti)監督は、ロドリゲスがバイエルンに加入した2017年7月当時の指揮官であったが、それから2か月後の9月末に解任された。(c)AFP