【6月5日 AFP】全仏オープンテニス(French Open 2019)は4日、男子シングルス準々決勝が行われ、大会第7シードの錦織圭(Kei Nishikori)は1-6、1-6、3-6のストレートで第2シードのラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)に敗れた。試合後には、ナダル、ノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)、ロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)の「ビッグ3」に阻まれて「四大大会(グランドスラム)の準々決勝の壁を越えられない」ことへの悔しさをにじませた。

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 ナダルに完敗し、グランドスラムでは自身8回目、全仏では3回目のベスト8敗退となった錦織は「やり続けないといけないし、ストレートで勝てるようにしないといけない。今はテニスの面でも、メンタル面でもまだ足りないのかもしれない」「とにかくやり続けるしかない。いつもベスト8の壁に阻まれているから、次の目標は準決勝か決勝になると思う」とコメントした。

 2014年の全米オープン(The US Open Tennis Championships 2014)で決勝に進出している錦織は、この日はグランドスラムで自身4回目、全仏の日本選手では1933年の佐藤次郎(Jiro Satoh)氏以来となる4強入りを目指したが、ナダルに屈した。

 ナダルとの対戦はこれで13戦11敗、クレーでは5戦全敗となっている。ビッグ3との通算戦績でも、7勝34敗と大きく負けが先行している。

 また今回は、3回戦と4回戦の2試合連続で5セットマッチを戦っており、費やした試合時間はナダルより4時間以上も多かった。どちらの試合も最終セットは先行を許しながらの逆転勝ちで、そのダメージが残っているのか、ナダル戦では第2セットと第3セットを通じて右腕の治療を要した。

「3セットで勝てていれば良かった」「コートにいた時間が長すぎたのは確かで、ラファには思うようなプレーをさせてもらえなかった」「フレッシュでない状態では、彼についていくのは難しい。球はすごく重いし、サーブも良かった。楽に取れるポイントは一つもない」「1ゲームを取るのでさえ、果てしなく長く感じた」 (c)AFP/Dave JAMES