伝説の全仏制覇から30年、M・チャン氏がアンダーサーブ増加を予想
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【6月4日 AFP】1989年の全仏オープンテニス(French Open)男子シングルスで、当時17歳にして自身唯一の四大大会(グランドスラム)優勝を果たしたマイケル・チャン(Michael Chang)氏は、イワン・レンドル(Ivan Lendl)氏との4回戦でアンダーサーブを打ち込み、フルセットの末に劇的な勝利を飾った。それから30年が経過した今、同氏は「キャリアで一度だけ」使った伝説のサーブについて、使う選手が増えてくると予想している。
今シーズンの男子テニスでは、オーストラリアのニック・キリオス(Nick Kyrgios)やカザフスタンのアレクサンダー・バブリク(Alexander Bublik)ら数選手が、何かと物議を醸すアンダーサーブを使い始めている。
現在、錦織圭(Kei Nishikori)のコーチを務めているチャン氏は、「当時はリターンでベースラインから離れて深い位置に下がっている選手はいなかった。今ではラファ(ラファエル・ナダル<Rafael Nadal、スペイン>)やドミニク(・ティエム<Dominic Thiem、オーストリア>)、ダニール(・メドベージェフ<Daniil Medvedev、ロシア>)がかなり後ろに下がっている」という認識を示した。
「そこで選手たちが考え始めたのは、『相手があれほど深く下がっているなら、効果的なのはドロップショットだ。だったら、サーブでそれをやらない理由はないだろう?』ということだ」「ドミニクとの試合では、バブリクが3度打ち込み、そのうち2度成功していたと思う」
「相手がベースラインから数メートルも下がっていたら、アンダーサーブが効果的になり得ると考える十分な理由になる。うまく打てばかなりの効果が期待できる」
1989年大会でレンドル氏が明らかに衝撃を受けていたアンダーサーブについて、チャン氏はあらかじめ計画していたものではなかったといい、「ほんの1~2秒で思いついたことだった」「サービスゲームを失っていて、またブレークされそうになっていた。ファーストサーブも入らなかったので、何か違うことをやってポイントを稼ぐ必要があると考えた。あれをやったのは、キャリアを通じて一度だけだ」と語った。
「あれは全仏オープンの歴史の一部となっている。あのイワンとの試合は言い表すことが難しい」「素晴らしい試合だった。寝る前の子どもたちに聞かせられる物語だね。そうした物語のほとんどは空想だけれど、これは実際に起きたことだ」(c)AFP/Jed Court