【6月5日 Xinhua News】中国福建省(Fujian)の福建医科大学付属協和医院はこのほど、同省で初めて全定量VR(仮想現実)システムを使った単孔式胸腔鏡下肺切除手術を行った。

 胸部外科の陳椿(Chen Chun)教授のチームは手術で、全定量VRシステムを応用し、人工知能(AI)とVRを結合した新しい手術法を採用した。医師はこの技術を取り入れた特殊な眼鏡をかけ、パソコンのディスプレーから患者の肺結節の3D模型データを取り出すと、手術台の上に、病巣近くの体が透明になり、解剖構造が浮かび上がった姿が見えた。医師は画像を調節し、病巣やその周辺血管の相対位置を探し出すことで、この複雑な手術を2時間で終わらせた。患者は術後順調に回復し、3日後に退院した。

 同医院では現在、この技術が既に正式に使われている。(c)Xinhua News/AFPBB News