【6月4日 AFP】国賓として英国を訪問中のドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領は4日、英国のEU離脱(ブレグジット、Brexit)をめぐる対応で行き詰まり今月7日に与党・保守党の党首を辞任することが決まっているテリーザ・メイ(Theresa May)首相と、貿易問題を中心に会談する。

 トランプ氏は今回、第2次世界大戦(World War II)でノルマンディー(Normandy)上陸作戦が決行された「Dデー(D-Day)」75周年を迎える5日に合わせ、3日間の日程で英国を訪問している。しかし、3年にわたって英政権を率いていたメイ首相がブレグジットの対応をめぐり近く首相を辞任するという、英国にとっては微妙なタイミングでの訪問となった。

 英米両国の「特別な関係」は、イランに対する外交姿勢、第5世代(5G)移動通信網での中国の技術の利用、気候変動問題、トランプ氏個人の政治手法などに対する両国政府の態度の相違から、緊張を強いられてきた。

 トランプ氏は訪英に先立ちブレグジット問題に口を挟む形で、自分ならば望む取引ができなければ合意なきEU離脱を選ぶと述べていた。

 またトランプ氏は3日、ツイッター(Twitter)に「英国の足かせがなくなれば、大きな貿易協定が可能だ」と投稿し、英国のEU離脱後速やかに貿易協定を結びたいという意向を示している。(c)AFP/Robin MILLARD