■「一晩」で始められる技術

 ポーランドでプラスチックとの闘いの最前線に立つのは、バイオトレムだけではない。

 グダニスク工科大学(Gdansk University of Technology)化学部の研究チームは、ジャガイモのでんぷんから作られた生分解性カトラリーを開発した。

 ヘレナ・ヤニク(Helena Janik)教授はAFPに対し「生分解性の製品が水生生物へ与える影響を試験したが、このような試験を行っているのはわれわれだけだ。カトラリーは環境に優しいようだ」と話した。

 同大学の革新的な技術を企業に売り込んでいるロベルト・バイコ(Robert Bajko)氏は、このカトラリーの製造には複雑な技術や巨額の投資は必要ないと話す。

 プラスチック業界の誰もが「一晩で」始められると力説した。(c)AFP/Damien SIMONART