【6月4日 AFP】男子テニスのドミニク・ティエム(Dominic Thiem、オーストリア)は3日、現在開催中の全仏オープンテニス(French Open 2019)の主催者が女子のスーパースターであるセレーナ・ウィリアムス(Serena Williams、米国)のインタビューを行うため、自身が会見室から追い出された異例の騒動に関して「忘れ去った」と語った。

 昨年大会のファイナリストで、今大会は第4シードとして出場しているティエムは、コート・フィリップ・シャトリエ(Court Philippe-Chatrier)で行われた同日の4回戦で第14シードの強豪ガエル・モンフィス(Gael Monfils、フランス)に6-4、6-4、6-2で勝利。第10シードのカレン・ハチャノフ(Karen Khachanov、ロシア)との準々決勝に駒を進めた試合後の会見で騒動を終わらせる態度を示した。

 ティエムは2日に行われた3回戦の後にインタビューに臨んでいたが、同日の3回戦でソフィア・ケニン(Sofia Kenin、米国)にまさかの敗戦を喫したセレーナが到着し、メインの会見室を空けるよう求められた。すると翌日には独ユーロスポーツ(Eurosport)に対して、四大大会(グランドスラム)通算23勝の女王セレーナが「性格の悪さ」を示したと怒りをあらわにしていたものの、モンフィスとの試合後には留飲を下げた。

 この日もメインの会見室でインタビューに臨んだティエムは、「とにかく、本当にすごく不可解な出来事だった」とすると、「つまり、あんなことは過去に経験がなかったからね。自分は気楽な性格だ。もちろん、最初の数分間は不可解だったけれど、今はもう忘れ去っている。そういうことだ」と騒動を一蹴。

 また、37歳のセレーナが大会側に記者会見を急がせた可能性についても理解を示すかのように、「あれが彼女のミスか、それとも大会側の手違いかは分からない。彼女が会見室に僕や誰かがいるのを見たかどうかは知らない」とすると、「僕の姿を見ていたなら、待ってくれた方が良かった。だけど、ある意味で気持ちは理解できる。試合に負けていろいろあったからね」と続けた。

「彼女が少しミスし、大会側にも手違いがあったということだと思う。だけど言った通り、もう忘れ去ったことだ」

 全仏では3年連続でベスト4入りを果たしながらも、グランドスラムでは一度も優勝していない25歳のティエムはこの日、33本のアンフォーストエラーを犯して自滅したモンフィスに対し、27本のウイナーを打ち込んだ。今大会でモンフィスが敗退したことにより、フランス勢は3年連続で8強入りを逃す結果となった。(c)AFP/Jed Court