【6月5日 Xinhua News】「金銀平脱」は中国の唐代に流行した漆器工芸で、家具や銅鏡などに象眼細工を施したものを指す。極めて高い技術を用いたことから、宋代には伝承が途絶えていた。湖北省武漢市にある湖北工業大学芸術設計学院の劉顕波(Liu Xianbo)教授は、1000年以上途絶えていた技術を復元させ、唐代家具の工芸研究を机上から実物へと導いた。

 金銀平脱は唐代の代表的な漆器工芸だが、現在ではその一部が国家博物館や陝西博物館などに残されるのみとなっている。このほど開催された2019「深圳・金鳳凰」工芸品イノベーション設計大会(主催:中国工芸美術協会)で、劉顕波教授の漆器作品「唐式銀平脱鸚鵡団花紋黒漆円盒」は大会最高賞の金賞を受賞した。(c)Xinhua News/AFPBB News