【6月3日 AFP】ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領は2日、英日曜紙サンデー・テレグラフ(Sunday Telegraph)に対し、英国の欧州連合(EU)離脱(ブレグジット、Brexit)問題について英国は合意なき離脱に突き進むべきで、清算金390億ポンド(約5兆3400億円)の支払いも拒否すべきだと語った。トランプ氏は3日から3日間の日程で国賓として英国を訪れる。

 トランプ氏は英滞在中、エリザベス女王(Queen Elizabeth II)に謁見(えっけん)しテリーザ・メイ(Theresa May)首相と会談することになっている。

 歯に衣(きぬ)着せぬ物言いで知られるトランプ氏は訪英に先立ち、サンデー・テレグラフとのインタビューでブレグジット問題に触れ、英政府もトランプ氏自身の「ルールブック」に倣ったら良いと助言。「望む物が得られないなら、私なら立ち去る。取引で望む物が得らず、公正な取引ができないなら、(英国も)立ち去ればいい」と語った。

 EUの離脱にあたり英国がEU側に支払うことになっている清算金についても、「私が英政府なら、500億ドル(390億ポンド)も払わない。それが私だ。そんなとんでもない大金は払わない」と述べた。

 トランプ氏は5月31日にも、英大衆紙サン(The Sun)とのインタビューで、7日に辞任することが決まっているメイ氏の後任として、ボリス・ジョンソン(Boris Johnson)前外相が「素晴らしい」首相になるだろうと語っている。(c)AFP