【6月2日 AFP】ドイツで行われた最新の世論調査で、環境政党「緑の党(Greens)」の支持率が、二大政党を抜いて初めて首位になった。

 この世論調査は、調査機関フォルザ(Forsa)が民放のRTLとニュース専門局NTVのために実施したもの。緑の党の支持率は前週比9ポイント増の27%となり、同2ポイント減で26%だった保守政党キリスト教民主・社会同盟(CDU・CSU)、社会民主党(SPD)を上回った。

 国政で連立与党となっている社会民主党の支持率は同5ポイント減の12%、極右政党「ドイツのための選択肢(AfD)」は社会民主党にあと1ポイントと迫る11%だった。

 先週行われた欧州議会(European Parliament)選で、緑の党は得票率20.5%で第2党になっていた。アンゲラ・メルケル(Angela Merkel)首相のCDUは28.9%で第1党にはなったが、全国選挙でのCDUの得票率としては過去最低だった。社会民主党は15.8%、ドイツのための選択肢は11%だった。
 
 ドイツの公共放送ARDは最近、気候変動問題が最優先課題だと考える有権者の割合は、前回の欧州議会選があった2014年より26ポイント高い46%に上っていると伝えていた。(c)AFP