【6月2日 AFP】インド第2の高峰ナンダ・デビ(Nanda Devi)東峰で登山家8人が行方不明になっている。1日も捜索活動が行われたが、悪天候のために難航した。

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 行方不明になっているのは英国人4人、米国人2人、オーストラリア人1人、インド人1人。リーダーは、ナンダ・デビ東峰の登頂に何度か成功した実績を持つ英国人登山家のマーティン・モラン(Martin Moran)さん。

 登山隊は5月13日、対中国国境近くに位置する高峰ナンダ・デビ東峰の登頂を目指してウッタラカンド(Uttarakhand)州ムンシヤリ(Munsiyari)のベースキャンプを出発したが、予定日の5月26日に戻ってこなかった。ベースキャンプに駐在する荷物運搬人によると、登山隊の下山報告がなかったことから、捜索を開始したという。

 ナンダ・デビ東峰が位置するピトラガル(Pithoragarh)地区の行政長官によると、現地では1週間にわたって続いている大雨と大雪の影響で、空からの捜索が妨げられているという。

 行政長官によると、捜索隊はモランさんの5月22日付のフェイスブック(Facebook)投稿を確認。モランさんはその中で、トランスヒマラヤ地域にある未踏峰に挑む可能性をほのめかしていたという。

 インドには、ネパールとの間にある世界第3の高峰カンチェンジュンガ(Kangchenjunga)など、7000メートル峰が10座ある。

 世界最高峰エベレスト(Mount Everest、8848メートル)では先週で終わった今春の登山シーズンに、インド人4人を含む登山家11人が死亡した。(c)AFP