【6月1日 AFP】リバプール(Liverpool FC)のユルゲン・クロップ(Jurgen Klopp)監督は、1日に行われるトッテナム・ホットスパー(Tottenham Hotspur)とのイングランド勢同士による欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2018-19)のタイトルを懸けた一戦を前に、決勝戦での6連敗は自身の運の無さとは何ら関係ないものだと語った。

 クロップ監督は2012年当時に率いていたボルシア・ドルトムント(Borussia Dortmund)でドイツの国内2冠を達成してから、決勝戦で勝利を挙げることができていない。ドルトムントでは2013年のチャンピオンズリーグ、リバプールでは2016年のサッカーヨーロッパリーグ(UEFA Europa League)と昨年のチャンピオンズリーグで敗れるなど、決勝では6連敗を喫している。

 試合会場のワンダ・メトロポリターノ(Wanda Metropolitano)での会見でクロップ監督は「決勝で6連敗している理由が私だとしたら、みんなが本当に心配するべきだ」とジョークを飛ばした。

 今季のイングランド・プレミアリーグでもクロップ監督はつきに見放され、1度しか敗戦せず、勝ち点97を積み上げたにもかかわらずマンチェスター・シティ(Manchester City)に次ぐ2位に終わった。

 それでも、トロフィーを手にしてシーズンを締めくくる希望は残っている。リバプールは準決勝のFCバルセロナ(FC Barcelona)戦で初戦を0-3で落としたものの、第2戦で4-0で勝利して生き残った。

「多分、現時点で私は準決勝で勝つという面では世界記録保持者だね。少なくともこの7年は。それについて本を執筆しても、誰も買いはしないだろうが」

「私はただの人間だ。部屋に座って、自分のせいだ、自分が理由だなどと考えたり、自分を負け犬だとかそういったものだと見なしたりしたら、問題になるだろう。でも私はそういったことは思ってもいない」

 昨年の決勝は格下として臨んだリバプールだったが、今回は優勝候補として試合に臨む。今季のプレミアではトッテナムから2連勝を挙げており、直接対決でもここ14試合ではわずか1度しか敗れていない。(c)AFP