【6月1日 AFP】(更新、写真追加)米バージニア州バージニアビーチ(Virginia Beach)市で5月31日午後4時(日本時間6月1日午前5時)すぎ、男が市の複合庁舎に入って無差別に銃を乱射し、12人が死亡、警察官1人を含む4人が負傷した。警察が明らかにした。

 男は複合庁舎の一つの建物に入るとすぐに銃を乱射。犠牲者は車のそばで殺害された1人を除き、全員が建物の床に倒れていた。遺体は建物の3フロアすべてで見つかった。警察は当初、死者11人、負傷者6人としていたが、31日夜に死者12人、負傷者4人と発表した。

 警察によると、男は発砲音を低減させる減音器の付いた45口径の拳銃を持ち、何度も弾倉を交換していたという。対応した4人の警察官は発砲音から男がいるフロアを突き止め、すぐに男との間でかなり長時間の銃撃戦となり、男を射殺した。記者会見したバージニアビーチ警察のジェームズ・サーベラ(James Cervera)署長は 「戦場のようだった」と述べた。

 負傷した警察官は防弾ベストを着用していたため一命を取り留めた。負傷者は全員、31日夜に手術を受けた。

 当局は、男は長年バージニアビーチ市の公益事業の従業員として働いていたとしているが、氏名や考えられる犯行の動機などは明らかにしていない。事件があった建物には、同市の公共事業や公益事業関連の事務所が入っていた。

 銃による暴力事件のデータを収集するウェブサイト「Gun Violence Archive」によれば、米国で今年に入って4人以上の死傷者が出た銃乱射事件は今回の事件で150件となった。(c)AFP/Anita Chang Beattie