【5月31日 AFP】中国政府は6月1日、米国の制裁関税に対する報復関税を発動する。対象品目にはワイン、香水、ピアノなどのほか、コンドームも含まれている。米中は今月ワシントンで行われた通商協議で合意に至らず、制裁合戦を再開させる形となった。

 米中両国がこれまでに双方向貿易で関税を課した輸入品の総額は3600億ドル(約39兆円)相当に上るが、ドナルド・トランプ(Donald Trump)米政権は今月10日、中国からの輸入品2000億ドル(約22兆円)相当に対する追加関税をそれまでの倍以上となる25%へと引き上げた。

 また、トランプ政権は残るほぼすべての中国からの輸入品に対する関税の引き上げの手続きにも着手している。

 これに対し、中国は米国からの輸入品5410品目、600億ドル(約6兆5000億円)相当に対する関税を6月1日から最大25%引き上げる報復措置を発表した。

 関税25%引き上げの対象となる米国からの輸入品は以下の通り。

 ―香水やアイメーク用品、リップスティックなどの美容品。

 ―オーブンや電子レンジ、コーヒーメーカーなどのキッチン用品。

 ―ピンポン球やバドミントンのラケット、サッカーボールなどのスポーツ用品。

 ―ピアノや弦楽器。

 ―ジン、ワイン、テキーラなどの酒類。

 ―コンドーム、ダイヤモンド、産業用ロボット、タイヤ、衣類、木材、玩具など。(c)AFP