【5月31日 AFP】米大リーグ(MLB)の試合で子どもがファウルボールに当たって病院に搬送されるアクシデントが発生し、MLB機構は防護ネットの必要性について改めて検討する事態に直面した。

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 ヒューストン・アストロズ(Houston Astros)の本拠地ミニッツメイドパーク(Minute Maid Park)で行われた29日の試合で、シカゴ・カブス(Chicago Cubs)の中堅手アルバート・アルモーラ・ジュニア(Albert Almora Jr.)が放った鋭いライナーが観客席に飛び込み、女児に直撃するという事故が起きた。

 アストロズのコメント文によると、この女児は病院に搬送されており、地元の報道ではけがは深刻なものではないと伝えられた。しかし、アルモーラ・ジュニアはこのアクシデントにひどく動揺し、数人のチームメートから慰められたほか、一時は警備員にすがって泣き崩れる場面もあった。

 アルモーラ・ジュニアは試合後、「打席では必死で落ち着こうと努力したが、イニングの途中でもう耐えられなくなってしまった」と明かした。

 子どもがファウルボールで負傷するという同様の事故は、2017年にニューヨーク・ヤンキース(New York Yankees)の本拠地ヤンキースタジアム(Yankee Stadium)でも起きていた。ヤンキースはその後、当時MLBが定めていたガイドラインを超える大きな防護ネットを設置する決断を下した。

 MLBでは昨年、2018年シーズンの開幕までに少なくとも両軍ダッグアウトの端まで防護ネットを拡張することを推奨していた。しかし、今回の事故はビジター側のダッグアウトから10フィート(約3メートル)ほど先で起きてしまった。

 MLB機構は30日、またもファンが負傷してしまった事態に「極めて遺憾」とするコメント文を発表すると同時に、この問題について再度見直しを図ると付け加えた。(c)AFP