【5月31日 AFP】ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領が訪日中の28日に米海軍横須賀基地を訪れた際、同基地に停泊中のミサイル駆逐艦「ジョン・S・マケイン(USS John S. McCain)」が大統領の視界に入らないようホワイトハウス(White House)が米海軍に求めたとの報道を受け、トランプ氏は30日、同駆逐艦がかつての政敵・故ジョン・マケイン(John McCain)上院議員に由来する名を冠しているかは「全くどうでもいい」と述べ、同駆逐艦が自分の視界に入らないようにと命じたことはなかったはずだと主張した。

 パトリック・シャナハン(Patrick Shanahan)国防長官代行は同日、同駆逐艦を隠す計画を承認したとの疑惑を否定した。

 トランプ氏は、ホワイトハウスでこの件について問われた際、記者団に「何が起こったのかわからないし、私は関わっていなかった。私はそのようなことはしなかったはずだ」と述べた。

 トランプ氏はさらに「私はジョン・マケインの熱心な愛好者ではなかったし、今後も(愛好者になることは)絶対にない」と明言。トランプ政権が2017年に医療保険制度改革法(通称オバマケア、Obamacare)の廃止を目指した際、同じ共和党員でありながらこの取り組みを阻止したマケイン氏に「とても怒っていた」ことを認めた。

「だが、船がマケインの父に由来し命名されたかは、全くどうでもいい」と述べ、「私がマケインを好きではないと思って、誰かがやったことだ。もういいだろう?」「善意でしたことだ」などと話した。(c)AFP/Michael Mathes, with Sylvie Lanteaume in Singapore