【5月30日 AFP】スペインの首都マドリード近郊で、自身が性行為に及んでいる様子を捉えた動画を大勢の同僚に見られた女性(32)が自殺したことを受けて、警察が捜査を行っている。

 警察が29日にAFPに明らかにしたところによると、女性は25日に自宅で自殺。マドリード近郊のアルカラデエナレス(Alcala de Henares)の警官らが「プライバシーに関する罪が犯されたかどうか」について捜査を進めているという。

 スペインメディアによると、問題の性行為動画は5年前に撮影されたもの。経緯は不明だがメッセージアプリのワッツアップ(WhatsApp)上で共有され、大勢の同僚に視聴された。

 女性の職場は、イタリアの産業用車両製造会社イベコ(Iveco)が所有するマドリード近郊の工場で、約2500人が勤務している。

 警察によると、動画を共有した人物に女性の死の責任を負わせることができるかどうかについて捜査を進めていく方針だという。

 動画を共有した人物は現在のところ不明だが、元交際相手が性行為の場面を捉えた画像や動画を許可なくネット上で共有する「リベンジポルノ」は、世界中で問題となっている。

 スペインメディアによると、この女性は既婚で2児の母だった。

 AFPはイベコに取材を試みたが、29日現在、回答は得られていない。(c)AFP