【5月30日 AFP】オーストリア・ウィーンで開催の企画展で、展示されたホロコースト(Holocaust、ユダヤ人大量虐殺)生存者のポートレート作品が、何者かによって切られる事件が起きた。約80点に上るポートレートはイタリア系ドイツ人の写真家、ルイージ・トスカーノ(Luigi Toscano)氏が撮影したもので、作品への破壊行為は5月上旬に設置されてから3回目となる。

 AFPのカメラマンによると、ポートレート作品の顔の部分が鋭利な刃物で切られたり、ナチス・ドイツ(Nazi)のかぎ十字で塗りつぶされたりする被害が出ているという。

 オーストリアのアレクサンダー・ファンデアベレン(Alexander Van der Bellen)大統領は27日、一連の破壊行為について「大変残念なことだ」と述べた。

 映像は27日撮影。(c)AFP