【5月30日 AFP】中国外務省の張漢暉(Zhang Hanhui)次官は30日、貿易摩擦をめぐる米国の行動は「むき出しの経済テロ」だと非難した。

 張氏は、習近平(Xi Jinping)国家主席の来週のロシア訪問に関する記者会見の中で、行き詰まっている米国との貿易交渉に言及。「わが国は貿易戦争には反対だが、それを恐れてはいない」と述べ、「意図的に貿易摩擦を引き起こすのは、むき出しの経済テロリズムであり、経済的排外主義であり、経済的ないじめだ」と主張した。

 さらに、「貿易戦争に勝者はいない」と警告。米中貿易戦争は「世界経済の発展と回復にも深刻な悪影響を及ぼす」と語った。

 米国の対中追加関税と中国通信機器大手・華為技術(ファーウェイ、Huawei)の締め出しに対し、関税引き上げで対抗してきた中国だが、中国国営メディアは29日、精密機器の製造に不可欠な重要資源レアアース(希土類)の対米輸出禁止に踏み切る可能性を報じている。(c)AFP