【5月30日 AFP】パプアニューギニア議会は30日、ジェームズ・マラぺ(James Marape)氏を圧倒的多数で次期首相に選出した。同国ではピーター・オニール(Peter O'Neill)前首相が29日に辞任を表明。マラぺ氏はオニール内閣で金融・地方開発相を務めていたが、米エクソンモービル(ExxonMobil)や仏トタル(Total)による国内の大規模ガス田開発に抗議し辞職していた。

 マラぺ氏は首相選出に先立ち、パプアニューギニアを「経済的に最も豊かな黒人のキリスト教国家」にし、「個人や企業より国の利益を優先する」と自身のフェイスブック(Facebook)に投稿した。

 マラぺ氏の首相就任により、政権運営に関してはあらかた前政権の方式が引き継がれるものとみられる一方、エネルギー政策や隣国オーストラリアとの関係は変化する可能性もある。

 4月に契約が交わされたエクソンモービルとトタルによる液化天然ガス(LNG)開発は、パプアニューギニアのLNG輸出量をほぼ倍にすると見込まれている。(c)AFP