【5月30日 AFP】ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領の娘婿で大統領上級顧問のジャレッド・クシュナー(Jared Kushner)氏は29日、ヨルダンのアブドラ・ビン・フセイン国王(King Abdullah II)と会談した。ヨルダン王宮府が発表した。クシュナー氏は自身が提案するイスラエルとパレスチナの中東和平案への支持を取り付けるためヨルダンの前にはモロッコを訪問し、今週後半にはイスラエルを訪れる。

 ホワイトハウス(White House)は、早ければ来月にも長く待ち望まれている和平案を発表する見通し。

 トランプ政権は2017年、エルサレムをイスラエルの首都と認定。以後トランプ政権を拒否しているパレスチナは、クシュナー氏の和平案はパレスチナに非常に不利なものとして、これを退ける姿勢をすでに示している。

 王宮府の声明によると、アブドラ・ビン・フセイン国王は29日、クシュナー氏の前で「東エルサレムを首都とするパレスチナの独立国家の樹立を保証する2国家解決策に基づき、包括的かつ永続的な和平の達成を目指す取り組みを強化する必要」があると訴えた。

 米国は6月25~26日にバーレーンで開催される会合で、和平案のうち経済分野について公表するとみられている。(c)AFP