【5月29日 AFP】英判事は29日、次期首相の最有力候補であるボリス・ジョンソン(Boris Johnson)前外相に対し、同国の欧州連合(EU)離脱(ブレグジット、Brexit)の是非を問う国民投票に先立つ運動中に、故意に虚偽の発言をした疑いがあるとする告発を受け、出廷命令を出したと発表した。

 マーゴット・コールマン(Margot Coleman)判事はジョンソン氏に対し、公職者による不正容疑でロンドンの裁判所への出廷を命じるとする文書を出した。ただ具体的な日程は示していない。

 ジョンソン氏は、英国がEUに対し、毎週3億5000万ポンド(約480億円)を送金しているとする過去の発言をめぐり、同国の私人訴追制度で告発されていた。

 コールマン判事は、容疑は「証明されていない」としながらも、予備尋問のためジョンソン氏の出廷が求められるとしている。

 ジョンソン氏の弁護士によると、同氏は不適切で不誠実な行為は一切ないと真っ向から否定しているという。

 テリーザ・メイ(Theresa May)首相が与党・保守党の党首を辞任すると発表したことを受けて、前ロンドン市長でもあるジョンソン氏は後任に立候補している。(c)AFP/Robin MILLARD