【5月30日 AFP】サッカーヨーロッパリーグ(UEFA Europa League 2018-19)は29日、アゼルバイジャン・バクーで決勝が行われ、チェルシー(Chelsea)がアーセナル(Arsenal)に4-1で大勝し、優勝した。2得点を挙げ勝利に貢献したエデン・アザール(Eden Hazard)は試合後、これがチェルシーでのラストマッチになるだろうと認めた。

 この一戦は現時時間の午後11時にキックオフとなったが、後半のゴールラッシュで試合が活気づく頃にはすでに日付をまたいでいた。

 49分、オリヴィエ・ジルー(Olivier Giroud)のゴールで先制したチェルシーは、アザールのお膳立てからペドロ・ロドリゲス・レデスマ(Pedro Rodriguez Ledesma)が追加点をマーク。

 その後、アザールがPKを含む2得点を挙げ、チェルシーが4ゴールを奪ったのに対し、アーセナルの反撃はアレックス・イウォビ(Alex Iwobi)の1点にとどまった。

 アザールはこの夏、7シーズンを過ごしたチェルシーを退団し、スペイン1部リーグのレアル・マドリード(Real Madrid)に移籍するとみられており、チームを離れるには理想的な形となった。

 28歳のアザールは英BTスポーツ(BT Sport)に対し、「これでお別れになると思うが、サッカーの世界では何が起きるか分からない」「プレミアリーグでプレーするという夢を世界で最も大きなクラブの一つでかなえた。だから、新しいことに挑戦するときが来たのかもしれない」と話した。

 アザールとチェルシーのヨーロッパリーグ制覇がこの10年で2度目であるのに対し、チームを率いるマウリツィオ・サッリ(Maurizio Sarri)監督にとってはこれが指導者として手にする初の主要タイトルとなった。

 サッリ監督は「とてもうれしい。このトロフィーはクラブにとって非常に重要だ」「今季のヨーロッパリーグでの戦績は、15試合で12勝3分けだった。だからチームは優勝に値したと思う」とコメントした。

 チェルシーが来季の欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2019-20)に出場する一方、この試合に敗れたアーセナルは来季の同大会に参加する道を断たれた。

 自身4度目のヨーロッパリーグ優勝を逃したアーセナルのウナイ・エメリ(Unai Emery)監督には、来季も再び同大会を制するチャンスがめぐってくるが、チームの25年ぶりとなる欧州カップ戦制覇はまたしてもお預けとなった。

 エメリ監督は「われわれは挑戦し、必死にプレーしたが、チェルシーのほうが優れていた。彼らを祝福する」と話した。(c)AFP/Andy SCOTT