豪海軍のヘリ、南シナ海上空でレーザー照射受ける 中国の海上民兵関与か
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【5月29日 AFP】オーストラリアの公共放送ABCは29日、中国が各国と領有権を争う南シナ海(South China Sea)上空で豪海軍のヘリコプターの操縦士がレーザー照射を受けたと報じた。中国の海上民兵の関与が疑われているという。
南シナ海ではこれまでオーストラリアや米国が制海・制空権を握ってきたが、近年は中国が島々や岩礁、海路の領有権をめぐって野心を強めており、同じく領有権を主張する東南アジア諸国とのあつれきが強まっている。
防衛筋がABCに語ったところによると、ヘリコプターは夜間飛行中にレーザー照射を受け、母艦に一時帰還。操縦士たちは医療検査を受けたという。操縦士がなぜ検査を受けなければならなかったのか、また照射の詳細な内容については明らかになっていない。
レーザーは複数の漁船から発せられたものとみられているが、漁船が中国籍かどうかについては正式な確認が取れていないという。ただ、専門家によると中国は南シナ海で作戦を実行する海上民兵を組織しており、中にはトロール船も含まれているという。
中国政府は昨年、東アフリカのジブチで米軍の操縦士が中国国民から軍事用のレーザーを照射されたとの米側の主張を否定。米国防総省によると、レーザー照射を受けた操縦士2人は目に軽いけがをしたという。(c)AFP