【6月3日 Xinhua News】新石器(NEOLIX)の自動運転車常州スマート生産工場はこのほど、中国江蘇省(Jiangsu)常州市(Changzhou)武進国家ハイテク産業開発区で本格的な稼働を開始した。同工場は一定条件下で完全自動運転が実現する「レベル4」自動運転車の世界初の生産拠点となる。

 同工場は延べ床面積が1万3600平方メートル、世界初の「レベル4」自動運転車生産ラインがあり、最大生産能力に達すると300秒ごとに1台のラインオフが可能となる。新石器自動運転車車両の王猛(Wang Meng)チーフエンジニアによると、同社はこれまで120台以上の自動運転車を生産しており、累計自動運転距離は50万キロを上回っている。既に200台以上の自動運転車の予約が入っており、年内に1000台以上の商業的な引き渡しと配置を完了する。

 新石器の創業者兼最高経営責任者(CEO)の余恩源(Yu Enyuan)氏は、同社が2015年末から「レベル4」自動運転車の研究開発を開始し、これまでにSLV10とSLV11の2世代の自動運転車を発表したと説明。中でも第2世代のSLV11は、より多くのセンサーを装備し、安全要員なしでも自動運転を保つことができると述べた。

 余氏はまた、産業チェーンの発展段階を総合的に考慮すると、「レベル4」自動運転車は今後3~5年以内は単純・低速運転の条件下での大規模な配置を進めるしかなく、適用シーンは大学のキャンパスや産業パーク、都市コミュニティーなどになるとの考えを示した。(c)Xinhua News/AFPBB News