【5月29日 AFP】全仏オープンテニス(French Open 2019)は28日、女子シングルス1回戦が行われ、大会第1シードの大坂なおみ(Naomi Osaka)は0-6、7-6(7-4)、6-1の逆転でアンナ・カロリーナ・シュミドローバ(Anna Karolina Schmiedlova、スロバキア)を下した。

 全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2018)と全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2019)に続く四大大会(グランドスラム)3勝目を目指し、世界ランク1位の第1シードとして初戦に臨んだ大坂は、ショッキングな1回戦敗退まであと2ポイントに追い詰められたが、なんとか2回戦に駒を進めた。

 女子シングルス第1シードの初戦敗退となれば、2017年のアンゲリク・ケルバー(Angelique Kerber、ドイツ)に続くオープン化以降では全仏2人目の不名誉な記録だったが、エース10本、ウイナー36本を奪って辛くも勝利。凡ミスも38本に上ったが、最終セットはアンフォーストエラーをわずか4個に抑えて一気に制した。

 大坂は「人生で一番緊張した試合だったと思う」と話し、力を発揮できなかった理由を挙げていった。

「ナンバーワンとしてグランドスラムに臨むのはこれが初めて。過去2大会を勝って、今回も優勝したい気持ちがすごく強くなっている」「それに全仏のセンターコートでプレーするのも初めてだった。あとはそう、また自分の力を証明したい思いもあるような気がする」

 一方、全仏では2014年を最後に勝利から遠ざかっていた世界90位のシュミドローバは、第2セットの第10ゲームと12ゲームでサービングフォーザマッチを迎え、金星まであと2ポイントに迫った場面もあったが逆転負けを喫した。シュミドローバは「悔しい。たくさんあったチャンスを逃した」「彼女がナンバーワンということを頭で気にしてしまった」とコメントした。

 イタリア国際(Internazionali BNL d'Italia 2019)での手のけがの影響がまだ残っている中でフランス入りしている大坂は、2回戦でグランドスラム2勝と元世界1位の実績を持つビクトリア・アザレンカ(Victoria Azarenka、ベラルーシ)と対戦する。

 2013年のローラン・ギャロス(Roland Garros、全仏オープン)で4強入りしているアザレンカは、2017年大会女王のエレナ・オスタペンコ(Jelena Ostapenko、ラトビア)に6-4、7-6(7-4)で勝利し、2015年大会以来の初戦突破を果たしている。(c)AFP/Dave JAMES