【5月28日 AFP】18-19イングランド・チャンピオンシップリーグ(2部)は27日、来季のプレミアリーグ昇格をかけたプレーオフ決勝が行われ、アストン・ビラ(Aston Villa)がダービー・カウンティ(Derby County)に2-1で勝利し、4シーズンぶりとなるプレミアリーグ(1部)復帰を決めた。

 昨シーズンの決勝でフラム(Fulham)に敗れたビラの選手たちは、最低でも1億7000万ポンド(約236億円)の収入が見込まれるプレミアリーグへの復帰を喜んだ。またプレミアリーグに残留すれば、その額は最大で約3億ポンド(約416億円)まで増える。

 前半終了前、アンワル・エル・ガジ(Anwar El Ghazi)のヘディングで先制したビラは、相手GKのミスに乗じジョン・マッギン(John McGinn)が59分に追加点をマーク。81分には途中出場のジャック・マリオット(Jack Mariott)に1点を返され、終盤にはらはらするような展開を強いられたが逃げ切った。一方のダービーにとっては過去6シーズンで4度目のプレーオフ敗退となった。

 父親が認知症を患っているビラのディーン・スミス(Dean Smith)監督にとっては、心を打つ勝利となった。

 スミス監督は英スカイ・スポーツ(Sky Sports)に対し、「金曜日(24日)に父に会いに行った。なんとか2分間は目を開けてくれたから、『次に会うときは、プレミアリーグの監督になっているよ』と話した」と明かした。「父は笑ってうなずいてくれた。私としてはそれで十分だった」

 また、ビラのキャプテンを務めるジャック・グリーリッシュ(Jack Grealish)は、大喜びしながら「言葉にならない。とてもハードな試合だったが、周りを見渡せば、ジョンやアンワルといった信頼している選手がいた。これで昇格となる。このクラブが本来どこにいるべきなのか、みんな理解している」と話した。

「僕はここに残留した。そしてチームはいるべき場所に戻った。僕は小さいころからプレーしているチームをプレミアリーグに導いたんだ」

 また、エル・ガジは「プレッシャーがかかるのは分かっているし、実際にそれを感じた。このクラブはプレミアリーグにいなければならないし、それにふさわしいチームだ」と語った。(c)AFP