【5月27日 AFP】米カリフォルニア州にある競馬場のサンタアニタパーク(Santa Anita Park)で26日、ここ9日間で3頭目の馬が死んだ。米競馬の名舞台として知られるサンタアニタで馬が死ぬのは、昨年12月26日以降で26頭目。

 死んだのは9歳牡馬のコーチー(Kochees)。サンタアニタの関係者によると、コーチーは前日のレース中に脚を故障し、安楽死にさせられたという。

 ここ9日間で3頭が死ぬまでは、約1か月半にわたり馬が死ぬ事故は起きていなかったが、昨年12月26日以降にレース中もしくは調教中の事故などで死んだ馬の数は26頭に達している。

 馬が死ぬ事故が多発したことを受け、動物愛護団体からは抗議活動が起こったほか、ダートの馬場では広範なテストが行われたが、事故が急増した明白な理由は見つかっていなかった。

 サンタアニタを所有するストロナックグループ(Stronach Group)は、これまでにレース当日の投薬の削減や、安全確保以外の理由によるむちの使用禁止など、馬の保護へ向けて改革案を提案している。

 サンタアニタでは今年11月1日と2日にブリーダーズカップ(Breeders' Cup World Championships)の開催が予定されている。(c)AFP