【5月27日 AFP】カタール政府は26日、イランと米国の間で高まっている緊張関係について協議する湾岸地域の緊急会議に出席するよう、サウジアラビアから招集があったことを明らかにした。

 サウジ政府は自国の石油タンカーや採油施設に対する一連のドローン(小型無人機)攻撃を受けて、アラブ連盟(Arab League)と湾岸協力会議(GCC)に対し、それぞれ会議の開催を呼び掛けていた。

 今月に入り、サウジのタンカー数隻がペルシャ湾(Persian Gulf)で不可解な攻撃を受け、またサウジの石油パイプラインもドローンによる攻撃を受けた。ドローン攻撃は、イエメンのイスラム教シーア派(Shiite)系反政府武装組織フーシ派(Huthi)が犯行声明を出し、サウジ政府はこれがイランの指示によるものだとしている。

 サウジのサルマン国王(King Salman)は、今月30日にメッカ(Mecca)でアラブ連盟とGCCの二つの首脳会議を行うために加盟国首脳を招集していたが、カタールへの参加呼び掛けの有無については明らかにしていなかった。

 カタールは、イランとイスラム過激派を支援しているとして、サウジ主導の経済封鎖や外交制裁の対象となっている。今回のカタールへの招集についてはこれまで不明で、カタール政府は当初、招集は受けていないと述べていた。(c)AFP