【5月27日 AFP】(更新、写真追加)国賓として日本を訪問中のドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領は27日、皇居で天皇陛下と会見した。今月即位された天皇陛下が外国の指導者と会見するのはトランプ氏が初めて。安倍晋三(Shinzo Abe)首相は、トランプ氏に用意された特別な扱いが両国間の難しい貿易交渉でなんらかの効果を発揮することを期待している。

 トランプ氏と天皇陛下はあいさつを交わし、屋外に用意されたレッドカーペットの上に立つと、日米の国歌が演奏され、青空の下、両国の国旗がそよ風にはためいた。

 自衛隊の音楽隊が演奏を行う間、ダークスーツと赤いネクタイを身に着けたトランプ氏は儀仗(ぎじょう)隊の栄誉礼を受け、日本人や訪問中の米当局者ら計数十人にあいさつした。米側からはロバート・ライトハイザー(Robert Lighthizer)米通商代表や、タカ派のジョン・ボルトン(John Bolton)大統領補佐官(国家安全保障問題担当)らが出席した。

 明るい青のネクタイを締めた天皇陛下と、白い帽子とジャケットを身に着けた皇后陛下は、トランプ氏と、白い夏用のドレスと赤いハイヒール姿のメラニア(Melania Trump)夫人に付き添われた。

 27日夜には皇居で晩さん会も開かれる。週末のゴルフと相撲観戦、外食で始まった今回のトランプ氏訪日の中で、皇居訪問は主要行事と位置づけられている。(c)AFP/Sebastian Smith, Richard CARTER