■新コートお披露目

 フィリップ・シャトリエの第2試合では、男子シングルス第6シードのステファノス・チチパス(Stefanos Tsitsipas、ギリシャ)が世界110位のマクシミリアン・マーテラー(Maximilian Marterer、ドイツ)と対戦する。

 1月の全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2019)でフェデラーを破るなどして4強入りし、先日のマドリード・オープン(Mutua Madrid Open 2019)準決勝でもナダルを倒した20歳のチチパスだが、前週のイタリア国際(Internazionali BNL d'Italia 2019)ではベスト4でナダルに雪辱を許した。

 初日のフィリップ・シャトリエは、第2シードのカロリーナ・プリスコバ(Karolina Pliskova、チェコ)対マディソン・ブレングル(Madison Brengle、米国)の女子シングルスの試合が最後を飾る。

 歴史ある全仏オープンの会場は、推定総額3億5000万ユーロ(約430億円)の費用が投入されて昨年から改修拡張工事が行われており、前回大会後に取り壊されたコート・フィリップ・シャトリエは9割方改築が終了。2020年には開閉式の屋根がファンや選手にお披露目されることになっている。

 そして今年の全仏オープンでは、四方を温室で囲まれた特徴を持つ収容人数5000人の会場、コート・シモーヌ・マチュー(Court Simonne-Mathieu)がデビューする。

 このコートで行われる最初の試合では、2016年大会女王のガルビネ・ムグルサ(Garbine Muguruza、スペイン)が米国のテイラー・タウンゼント(Taylor Townsend)と顔を合わせる。同コートでは、他に38歳のヴィーナス・ウィリアムス(Venus Williams、米国)が第9シードのエリナ・スビトリーナ(Elina Svitolina、ウクライナ)と相まみえる。

 その他では、男子シングルス第7シードの錦織圭(Kei Nishikori)がフランスのカンタン・アリス(Quentin Halys)との1回戦に登場する。日本勢では、女子シングルスの土居美咲(Misaki Doi)が前回準優勝で今大会第7シードのスローン・スティーブンズ(Sloane Stephens、米国)に挑む。(c)AFP/Dave JAMES