【5月26日 AFP】男子テニス、ジュネーブ・オープン(Banque Eric Sturdza Geneva Open 2019)は25日、シングルス決勝が行われ、大会第1シードのアレクサンダー・ズベレフ(Alexander Zverev、ドイツ)が6-3、3-6、7-6(10-8)でニコラス・ジャリー(Nicolas Jarry、チリ)に勝利し、今季初優勝を果たした。

 前週のイタリア国際(Internazionali BNL d'Italia 2019)で初戦敗退を喫するなど今クレーシーズンは序盤から調子が悪かったズべレフは、第1セットを先取しながら雨による約90分の中断を経て迎えた最終セットのタイブレークではタイトルを手放す危機に陥った。

 それでも最後はジャリーの2本のマッチポイントをしのぎ優勝。タイミングよく自信を高め、26日開幕の全仏オープンテニス(French Open 2019)に乗り込むことになった。

 世界ランキング5位のズべレフは、男子プロテニス協会(ATP)の公式ウェブサイトで「すごくタフな試合だった。相手のサーブは強烈で、打てるボールはすべてハードヒットしてくるなど、攻撃的なテニスを仕掛けてきた」「雨が降り出すまでは主導権を握っていたと思ったが、何とか活路を見いだせてよかった。どちらに転んでもおかしくなかったと思う」と振り返った。

「いいプレーができ始めれば、タイトルのことは気にしない。自分のリズムがつかめているときは世界トップレベルの力があると思う」「間違いなく、そうした自信を得られた一週間になった」

 四大大会(グランドスラム)では一度も8強の壁を破れていないズべレフは、ローラン・ギャロス(Roland Garros、全仏オープン)の初戦でオーストラリアのジョン・ミルマン(John Millman)と対戦する。(c)AFP