【5月26日 AFP】バドミントン、男女混合の国別対抗戦スディルマンカップ(2019 Sudirman Cup)は25日、中国・南寧(Nanning)で準決勝が行われ、大会第1シードの日本は3勝1敗でインドネシアを退け、中国との決勝に駒を進めた。決勝では1989年の大会発足以来初めてとなる優勝を目指し、開催国のファンの圧力と歴史の重みに立ち向かう。

 日本は第1試合の男子ダブルスを落としたものの、第3試合のシングルスで桃田賢斗(Kento Momota)が21-17、21-19でアンソニー・ギンチン(Anthony Sinisuka Ginting)を撃破。普段は冷静な桃田もこん身のガッツポーズと雄たけびで白星を喜んだ。

 そして2勝1敗として迎えた第4試合の女子ダブルスで、世界ランキング1位の松本麻佑(Mayu Matsumoto)/永原和可那(Wakana Nagahara)組が決勝行きを決める勝利をつかんだ。

 一方の中国は、3勝0敗の圧勝でタイを下して13回目の決勝進出。近年は中国と並ぶ2大強豪国となり、今大会でも第1シードを得ている日本が下馬評では少し有利とみられるが、中国はこの大会を10回制している伝統国で、オーストラリアで開催された2017年の前回大会では決勝で韓国に苦杯を喫したが、母国開催の今回は脅威となって見える。

 日本が優勝するには、世界1位の桃田が同2位の石宇奇(Yuqi Shi、シー・ユーチ)とのエース対決を制する必要がある。2018年に同じく中国で開催された世界選手権(2018 TOTAL BWF World Championships)では、桃田が石を退けて大会を制覇した。(c)AFP