【5月24日 AFP】米司法省は23日、内部告発サイト「ウィキリークス(WikiLeaks)」の創設者ジュリアン・アサンジ(Julian Assange)被告を、軍事と外交の機密情報を公開するなどしてスパイ活動取締法に違反したとして、追起訴した。

 司法省は新たに17の罪でアサンジ被告を起訴。元米陸軍情報分析官のチェルシー・マニング(Chelsea Manning)氏が米国の機密ファイルを不正入手するのをほう助し、また機密ファイルに名前が記されていた中東と中国の情報源を暴露して危険にさらした罪も含まれている。

 計18の罪に問われているアサンジ被告側は、自身はマニング氏から流出した資料を受け取った発行者にすぎず、合衆国憲法修正第1条(First Amendment)が保障する言論の自由で保護される行為だと主張していたが、司法省は認めなかった。

 新たな起訴状によると、アサンジ被告はマニング氏と共謀して何十万もの機密ファイルを不正入手し、動機については「その情報が米国に損害を与える、もしくは外国に利益を与えるために使えると考えた」からとしている。

 起訴状はまた、アサンジ被告が2010年に、アフガニスタン、シリア、イラク、イラン、中国にいる米国務省と米軍の機密扱いの情報源の名前を公表しないよう警告する国務省の通告を拒否したと指摘している。情報源には記者や宗教指導者、人権運動家、反体制派などが含まれていたとされる。(c)AFP