【5月24日 AFP】全仏オープンテニス(French Open 2019)は23日、女子シングルスの組み合わせ抽選が行われ、四大大会(グランドスラム)で3連勝を目指す大坂なおみ(Naomi Osaka)は、世界92位のアンナ・カロリーナ・シュミドローバ(Anna Karolina Schmiedlova、スロバキア)との初戦で幕を開けることになった。

 しかしながら、2回戦では2017年大会覇者のエレナ・オスタペンコ(Jelena Ostapenko、ラトビア)とグランドスラム通算2勝を誇る元世界1位のビクトリア・アザレンカ(Victoria Azarenka、ベラルーシ)の勝者が待ち構えており、21歳の女王にとってはトリッキーな組み合わせとなった。さらに、準々決勝では第8シードのアシュリー・バーティ(Ashleigh Barty、オーストラリア)とぶつかる可能性がある。

 前年覇者で第3シードにつけるシモナ・ハレプ(Simona Halep、ルーマニア)は、1回戦の相手がアイラ・トムリャノビッチ(Ajla Tomljanovic、オーストラリア)に決定。準々決勝では通算2度のウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon)制覇を誇る第6シードのペトラ・クビトバ(Petra Kvitova、チェコ)が待ち受けているとみられる。

 一方、全仏では通算3度の優勝経験があり、歴代最多タイのメジャー24勝目を目指しているセレーナ・ウィリアムス(Serena Williams、米国)は第10シードにつけ、初戦ではビタリア・ディアトチェンコ(Vitalia Diatchenko、ロシア)を迎え撃つことになった。

 今季はクレーコートで一試合しかプレーしていないセレーナはまた、準々決勝で大坂と因縁の再戦を果たす可能性がある。セレーナは2018年の全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2018)決勝で激高するあまりに自滅し、日本の新女王に優勝をさらわれた。

 2002年大会では妹のセレーナに次ぐ準優勝を飾り、現在世界ランク52位でノーシードとして今大会に出場するヴィーナス・ウィリアムス(Venus Williams、米国)は、初戦で第9シードのエリナ・スビトリーナ(Elina Svitolina、ウクライナ)と対戦。前週のイタリア国際(Internazionali BNL d'Italia 2019)を制した第2シードのカロリーナ・プリスコバ(Karolina Pliskova、チェコ)は、米国のマディソン・ブレングル(Madison Brengle)との初戦でスタートする。

 その他シード選手が順当に勝ち進めば、昨年大会で準優勝に輝いた第7シードのスローン・スティーブンズ(Sloane Stephens、米国)と今月のマドリード・オープン(Mutua Madrid Open 2019)を制した第4シードのキキ・ベルテンス(Kiki Bertens、オランダ)が準々決勝で激突するとみられ、全仏でタイトルを獲得すれば生涯グランドスラム達成となる第5シードのアンゲリク・ケルバー(Angelique Kerber、ドイツ)は、4強入りを懸けてプリスコバ戦に挑むことになる。(c)AFP