【5月24日 AFP】全仏オープンテニス(French Open 2019)は23日、男子シングルスの組み合わせ抽選が行われ、長年のライバルであるラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)とロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)が準決勝で激突するドローとなった。

 仏パリで通算12回目のタイトル獲得を狙うナダルは、第2シードとして初戦と2回戦では予選勝者を迎え撃つことになった。前週のイタリア国際(Internazionali BNL d'Italia 2019)決勝で疲れが見えていたノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)を破り、今季初タイトルを獲得したナダルは、準々決勝で第7シードの錦織圭(Kei Nishikori)が待ち構えているとみられる。

 一方、2009年大会覇者で2015年大会以来の出場となるフェデラーは第3シードにつけ、1回戦の相手が世界73位のロレンツォ・ソネゴ(Lorenzo Sonego、イタリア)に決定。四大大会(グランドスラム)史上最年長優勝者を目指す37歳は、1月の全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2019)で番狂わせを喫した第6シードのステファノス・チチパス(Stefanos Tsitsipas、ギリシャ)と4強入りを懸けて戦う可能性が出てきた。

 世界ランク1位でトップシードのジョコビッチは、世界43位のホベルト・ホルカシュ(Hubert Hurkacz、ポーランド)との初戦でスタートする。2016年大会の王者ジョコビッチが今大会を制すれば、1962年と69年にロッド・レーバー(Rod Laver)氏が達成して以来、男子では史上2人目のグランドスラム4連勝を成し遂げることになる。

 シード選手が順当に勝ち進めば、グランドスラム通算15勝のジョコビッチは、第5シードのアレクサンダー・ズベレフ(Alexander Zverev、ドイツ)と準々決勝で顔を合わせる可能性がある。そのズベレフはこれまで、グランドスラムでは準々決勝を突破したことが一度もない。

 昨年大会でナダルに次ぐ準優勝を記録した第4シードのドミニク・ティエム(Dominic Thiem、オーストリア)は、準々決勝で第8シードのファン・マルティン・デルポトロ(Juan Martin Del Potro、アルゼンチン)と顔を合わせるとみられる。(c)AFP