【5月23日 AFP】日本の漫画が世界的な人気を集める中、英ロンドンの大英博物館(British Museum)で23日、漫画展「Manga」が開幕した。日本国外で開催される漫画展としては、過去最大規模だという。

 同漫画展では漫画を「pictures run riot(想像力を自由に働かせて描いた絵)」と説明し、日本の伝統芸術としての起源から今日のような一大産業へと発展するまでの軌跡を紹介している。

 同博物館のハートウィグ・フィッシャー(Hartwig Fischer)館長は、「今日、漫画は最も人気の高い読み物の形態です」と話す。

 展示では、葛飾北斎(Katsushika Hokusai)といった日本を代表する画人による漫画から、世界的な社会現象にもなったポケットモンスター(ポケモン、Pocket Monster)や米アカデミー賞(Academy Awards)を受賞したスタジオジブリ(Studio Ghibli)の作品に至るまで、漫画の歴史を紹介する。

 また来場者は、漫画の正しい読み方や、「鉄腕アトム(The Mighty Atom、後にAstro Boy)」や「リボンの騎士(Princess Knight)」といった有名なキャラクターを生み出した「漫画の神様」手塚治虫(Osamu Tezuka)氏が与えた影響について学ぶことができる。(c)AFP