【5月26日 東方新報】中国の新興カフェチェーン「瑞幸珈琲(luckin coffee、ラッキンコーヒー)」は17日、米ナスダック(NASDAQ)株式市場で、会社設立後19か月というスピード上場を果たした。

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 中国の大都市でコーヒーを飲むのは、今や至って簡単なことだ。おしゃれなカフェが次々とでき、ファストフード店でも様々なコーヒードリンクを楽しめる。スマホを使っていつでもコーヒーのデリバリーを頼める。パブリックスペースにはスマート・コーヒー機が設置され、たとえお湯しかなくても、いろいろな産地のコーヒーパックを買ってくれば簡単に楽しめる。

 中国のコーヒー業界に対する投資家の度重なる出資は、同市場に対する自信と野望の表れであり、中国のコーヒー業界はますます注目を浴びている。この背景には、90年代後半から00年以降に生まれた若者たちにとって、コーヒーが日常的な飲み物となったことが見逃せない。

「ラッキンコーヒー」の店舗展開のスピードは驚異的だ。会社設立から営業開始までの半年の間に開設した店舗は月平均87店、営業開始から半年の間に開設した店舗は月平均245店。そして、18年9月から12月までの3か月間に開設した新規店舗数は1000店に達し、平均して毎日10店開設したことになる。

 目論見書の冒頭には、直近のラッキンコーヒーの直営店は2370店舗、来店者数はのべ1680万人、18年のコーヒーなどの売上は9000万杯を数え、コーヒー・ブランドの市場シェア第2位となったと書かれている。

 最もよく知られたカフェチェーンであるスターバックス(Starbucks)は中国市場の変化に合わせ、ネット出前などの業務に進出。マクドナルド(MacDonald’s)、ケンタッキー・フライド・チキン(KFC)、ファミリーマート(FamilyMart)などのチェーン店でも独自ブランドのコーヒー商品を提供し、店舗数の優位性でコーヒーの顧客を奪い合う状況となっている。