【5月22日 時事通信社】ドゥテルテ・フィリピン大統領の任期半ばに行われた13日の中間選挙で、中央選管が22日に公式結果を発表し、大統領派が大勝を収めた。上院選で推した候補が軒並み当選。下院選も圧勝し、「大統領の魔法」と評された。権力の地盤強化に成功し、憲法改正に向けて弾みを付けた。

 半数の12議席が改選された上院選には62人が立候補した。ドゥテルテ氏は11人を推薦し、うち8人が当選。この中で同氏に最も近いゴー元大統領特別補佐官は3位、デラロサ元警察長官は5位となり、予想を上回る順位だった。

 独立系候補が3人当選したが、野党候補は全滅。非改選も含めた上院24議員のうち、反ドゥテルテ派は6人から4人に減った。大統領に対する監視や抑止の機能が低下する恐れがある。

 大統領は連邦制の導入などを説き、憲法改正に意欲を見せてきた。議会によって事実上封じられていたが、中間選を経て議論が進む可能性がある。フィリピンの憲法は、20年余に及んだ故マルコス独裁政治の反省から、大統領の再選を禁じているが、改正によって再選を解禁することは可能だ。(c)時事通信社