【5月22日 時事通信社】トランプ米大統領がロシア疑惑をめぐる議会下院の調査を拒否していることについて、野党民主党の一部から21日、大統領弾劾を検討すべきだとの声が相次いだ。トランプ氏の犯罪を明確に認めなかった捜査報告書公表を経て弾劾論は沈静化。しかし、強制力を持つ召喚状すら無視する政権に党内の強硬論が再び強まっている。

 同日の下院司法委員会では、トランプ氏の司法妨害疑惑追及の目玉証人になるはずだったホワイトハウスのマクガーン元法律顧問が公聴会を欠席。ナドラー委員長(民主)は、召喚状を無視して出席拒否を指示したトランプ氏に「調査の妨害を許さない」と強く警告した。

 バー司法長官も今月、捜査報告書の全文開示を拒否。ロシア疑惑以外でも、ムニューシン財務長官が17日、トランプ氏の納税記録開示を拒んだ。

 民主党の急進派からは21日、トランプ氏が議会の政権監視機能を否定しているとして、「少なくとも弾劾審理を始めるべき時だ」(オカシオコルテス下院議員)と非難する声が相次いだ。下院司法委のスキャンロン副委員長も「トランプ氏は司法妨害にとどまらず、ことごとく議会調査を妨害している」と述べ、賛意を示した。(c)時事通信社