カナダの動物園で動物虐待か、所有者を逮捕 100頭以上保護
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【5月22日 AFP】カナダ当局は21日、トラ2頭の死骸が見つかった動物園の強制捜査に踏み切り、所有者のノーマン・トレハン(Norman Trahan)容疑者を動物虐待の容疑で逮捕した。ライオンやシマウマ、カンガルー、クマなど100頭以上が保護された。
強制捜査の対象となったのは、モントリオールから北東に120キロほど離れたサンテドアールドマスキノージ(Saint-Edouard-de-Maskinonge)のサンテドアール動物園(Saint-Edouard Zoo)。
トレハン容疑者には積極的(意図的)動物虐待およびネグレクトによる動物虐待の容疑が掛けられており、有罪となった場合、最大で禁錮5年および生涯動物飼育禁止が科される可能性がある。
規制権限を持つケベック(Quebec)州の動物虐待防止協会(SPCA)と獣医師団は同日午前、保護された動物の健康状態をチェックし、一覧にまとめた。
SPCAの声明によると、2018年8月に来園者から動物虐待に関する通報が寄せられたことを受けて、サンテドアール動物園の調査を開始したという。
SPCAのソフィー・ガイヤール(Sophie Gaillard)氏は記者会見で、「カナダで動物園の所有者が動物虐待の疑いで逮捕されたのは、われわれが知る限り今回が初めて」と述べた。
保護された動物たちは、北米各地の保護区や専門の保護施設に引き取られることになっている。(c)AFP