【5月22日 AFP】英国のテリーザ・メイ(Theresa May)首相は21日、同国の欧州連合(EU)離脱(ブレグジット、Brexit)の是非を問う2度目の国民投票実施について、議員が採決を行う機会を設ける方針を示した。これまで3度にわたり否決された自身のEU離脱協定案の承認を目指すメイ氏の最後の取り組みとなる。

 40年にわたって加盟していたEUから英国が離脱するとの決定に至った国民投票が実施されてから約3年。それ以来メイ氏はブレグジットをめぐり危機に直面しているが、協定案への支持を取り付けこの危機を打開するため、一連の条項を盛り込んだ法案の内容を発表した。

 メイ氏はこの法案が来月初旬、採決にかけられた後間もなく、その結果にかかわらず辞任する意向をすでに表明している。

 盛り込まれた条項の中で最も目を引くものが、議員らが今後数週間または数か月で承認する協定案に関し、いかなる協定案でもこれを確かめるための国民投票を実施する機会を設けるとの誓約だ。

 国民投票の再実施は最大野党・労働党の求めていた主要項目の一つ。一方ブレグジットを支持する保守党議員らは、この方針に激しく反発している。メイ氏は自身の協定案の承認にこうした保守党議員らの支持も得る必要がある。(c)AFP/Dmitry ZAKS