【5月21日 時事通信社】1989年6月の中国の天安門事件で、民主化運動の学生リーダーだった王丹氏(米国在住)ら関係者が21日、訪問先の台北で報道陣の取材に応じた。鎮圧部隊の装甲車にひかれ、両足を失った方政さん(同)は「事件の生き証人として、89年6月4日に北京の天安門広場で起きたことを忘れないでほしい」と訴えた。

 当時、北京体育学院の学生で、天安門広場にいた方さんは、事件当日の朝、道に倒れた後輩の女子学生を助けようとしたところ、鎮圧部隊の装甲車にひかれ、両足を失った。方氏は「人民解放軍の装甲車により、多くの丸腰の学生が命を奪われ、私のように負傷した」と、民主化運動を武力で鎮圧した中国政府を批判した。

 王丹氏は来年1月の台湾総統選に関し、「89年の中国で起きた出来事を覚えていてほしい。親中政権が誕生したらどうなるかをよく考えて」と台湾の有権者に訴えた。(c)時事通信社