【5月20日 AFP】テニス、イタリア国際(Internazionali BNL d'Italia 2019)は19日、男子シングルス決勝が行われ、大会第2シードのラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)が6-0、4-6、6-1で第1シードのノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)を破り、9度目の大会制覇を果たした。ナダルのマスターズ1000(ATP Masters 1000)優勝はこれが歴代最多の通算34回目。

 通算54回目となった両者の対戦では、先週のマドリード・オープン(Mutua Madrid Open 2019)を制した王者ジョコビッチにミスが目立ち、自身の「最大のライバル」を相手に初めて1ゲームも取れずにセットを献上するなどし、世界ランク2位のナダルが今シーズン初タイトル、キャリア通算81勝目を挙げた。

 ナダルは「ついにタイトルを取れた」「四大大会(グランドスラム)前の最後の大会でこのレベルに到達できてうれしい」と話した。

 今年の全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2019)決勝ではジョコビッチに敗れ、3大会連続のグランドスラム優勝を許したナダルだが、これで肩を並べていたマスターズのタイトル数でライバルを抜き、12度目の栄冠が懸かる来週開幕の全仏オープンテニス(French Open 2019)を前にタイミングよく調子を上げてきた。

 この日はナダルが序盤からジョコビッチを圧倒し、第1セットを6-0で奪った。しかし、第2セットでは4度のブレークチャンスを棒に振ると、4-5で迎えた自身のサービスゲームを落とし、今大会で初めてセットを失った。

 望みをつないだジョコビッチだったが反撃もつかの間、第3セット開始直後にブレークを許すと、いら立ちからラケットを破壊する場面もあった。一方のナダルはそこから危なげない試合運びを見せ、ジョコビッチとの5度目のイタリア国際決勝で3勝目を手にした。(c)AFP/Emmeline MOORE